建設省は 家庭等の排水口に取り付けたディスポーザで生ごみを微粉砕して下水へ放流す るシステムの導入是非について、今年度中にも検討する予定です。ディスポー ザは建設省と日本下水道協会が共同で設置した下水道政策研究委員会のメンバ ーからも導入に期待する意見が出ており、早ければ今夏にも専門の検討ワーキ ングを立ち上げる見込みです。
ディスポーザで生ごみを下水放流すると、ごみのステーション収集量が激 減し、ごみ出し時の臭気を抑え、収集車両数の低減にも役立つというメリッ トがあります。都市ごみを生ごみとその他に分別する効果もあります。
下水道は雨水と下水が合流する合流管とそれぞれを個別に流す分流管が あり、仮にシステムを導入するなら、分流管式の下水道が主流になります。 最近の下水道整備はほとんどが分流管を採用していますが、かなり以前に 整備した大都市等ではほとんどが合流管だといわれます。現状ではディス ポーザ整備に向く地域は全国でも限られそうです。
資料: 廃棄物新聞、平成11年5月31日号
環境分析センター 石澤 牧子
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