この度、 埼玉県の平成9年度地下水水質調査の結果が報告されました。この調査は, 地下水でのトリクロロエチレン等の有害物質汚染の実態を把握するための ものとして平成9年8月〜平成10年3月までの8箇月、県内76市町村の計169 箇所の井戸水について行われたもの。さらに今回と過去の調査結果から、 地下水質環境基準値超過地域(3地域)と汚染の確認された井戸(22市町 村計46箇所)については、それぞれ汚染源(汚染範囲)の確認等の調査、そ の後の継続調査も実施されました。

 調査測定項目は下記の23項目となっています。

【測定項目】 カドミウム、全シアン、鉛、六価クロム、砒素、総水銀 、アルキル水銀、PCB、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエ タン、1,2-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-ト リクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テ トラクロロエチレン、1,3-ジクロロプロパン、チラウム、シマジン、 チオベンカルブ、ベンゼン、セレン

 今回調査の結果、砒素、鉛およびトリクロロエチレンの基準値を 超えた井戸が各1箇所ずつありました。その他の井戸は不検出また は検出されても基準値以下でした。また、継続調査の対象物質と なった砒素、六価クロムおよびトリクロロエチレン等3物質が基準 値を超えて検出された井戸が、それぞれ7、1、33箇所(同井戸有り )ありました。

 今後の対応としては、さらに継続的調査による経時変動の監視 や汚染原因者の究明等の施策推進を図ることで、今後の地下水の 水質保全に努めてゆくとのことです。                            

 資料:埼玉県環境生活部発表ホームページ 平成10年9月3日付

衛生検査課 松本 かおり


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