(社)石膏ボード工業会はこのほど廃石膏ボードが1996 年には196万6千t
排出されているのに対し、2010 年には242万3千t に急増するとの推計値を出
しました。
廃石膏ボードは今年6月17日から管理型処分に位置づけられます(規制適用
の猶予期間が99年6月16日まである)が、今のところ安定型処分に代わる適切
な処理体系の確立のめどが立っていません。吉野石膏やチヨダウーテは廃石膏
ボードを再びボード原料として活用するために再生利用に係る厚生大臣指定を
受けているものの、マックスで受け入れても生産ロスや新築現場で出る端材を
引き取るのが限界です。
廃棄物処理法では省令で解体廃棄物の安定型処分基準も定めることになって
おり、一部リサイクルを除くと、これまで全量を安定型処分に頼ってきたボ
ードの新たな受け皿を来年6月までにボードメーカー、処理業界、建設業界等の
間で整備していかなければなりません。
資料: 廃棄物新聞、2月23日号
環境分析センター石澤
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