用水路で砒素検出−基準の28倍産廃から侵出か
宇都宮市篠井町の産業廃棄物最終処分場(国土環境開発)からの浸出水が流れ
込む用水路から、市の調査で猛毒の砒素が環境基準値を超えて検出されまし
た。この処分場周辺は上水道が整備されておらず、住民からは井戸水の影響
を心配する声が出ています。同市清掃課の1日までの調べでは、砒素が検出
されたのは処分場横の農業用水路。3月に2度に渡り、計11ヶ所で水質検査を
したところ、処分場横から下流にかけての4ヶ所で環境基準(0.01ppm)を上
回る0.029から最高で0.28ppmの砒素が検出されました。このため、市は業者
に対して、埋立て停止と埋立て物の全量撤去、汚染された水の処理を求めま
した。これを受け、処分場は4月9日から埋立てを停止しています。さらに市
は、住民の使用している井戸水の水質調査を実施しています。
処分場は、
1994年に埋立てを開始、これまでに3160m3の廃棄物が持ち込まれています。
地元と結んでいる公害防止協定によると、ガラス片、建設廃材、プラスチッ
ク、金属・ゴムくずの安定5品目を処分することになっています。
資料:朝日新聞、5月1日号
環境分析センター 石澤
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