東京都は、産業廃棄物の排出企業が処理業者を選定する際のガイドラインとなるチェックリストを 作成します。今年度中にチェック項目の大枠をまとめ、来年度の早い時期に企業など向けに配布す る予定です。廃棄物処理業者は自冶体の認可を取っており、正規業者は一定の管理水準を満たして います。しかし、技術面や経営面でのばらつきは大きく、環境に配慮した廃棄物処理、業者選定が 難しいのが実情です。都では、チェックリストの活用で「上手な業者選び」の実践を呼びかけます。 チェックリストでは、産廃処理業者の資本金や国際環境管理・監査資格「ISO14001」の取得の有 無、所有する処理設備の機能など、通常判りにくい項目に対して基準を設定します。廃棄物の排出 者は、リストに沿って検討し、優良な廃棄物処理業者を見分ける仕組みになります。
都では、近隣21自冶体も参加するプロジェクト「産廃スクラム21」を推進中で、不法投棄現場の共 同パトロールを強化する一方、環境に配慮し、不法投棄をしない、させないよう排出者、処理業者 双方の意識啓発にも取り組む予定です。
資料: 2月9日付 日本工業新聞
環境分析センター 石澤 牧子
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