経済産業省所管の資源環境技 術総合研究所は、土壌中ニッケルの溶出量が溶出試験にこれまでの経験的試験方法(公定法)では 評価しきれないおそれがあるとの研究成果を明らかにしました。
今後規制が想定されるニッケル、モリブデン、アンチモン、ホウ素の各化合物を対象に溶出挙 動を検討した結果、土壌の組成によっては各種金属の溶出挙動が異なり、ニッケルは特定の溶出 条件の時にしか溶出が確認されないことから現行の公定法では溶出量を評価しきれないおそれが あることが判ったというものです。公定法はバッチ式(振とう6時間)を採用しているものの、連 続式(振とう24時間)で溶出操作を行ってみたところ溶出濃度が増加の傾向にあり、溶出量の評 価手法としては経時的な溶出試験が有効とみているようです。
資料:2月26日付 循環経済新聞
元素分析課 岡田 光代
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