O157やサルモネラでの食中 毒で食品の安全性に対する関心がより高まる中、県農林部では食品の衛生管理 を一層進めるために、流通段階にHACCP方式の考えを取り入れた衛生ガイ ドラインをまとめます。青果・水産の基幹卸売市場に導入、将来的には小規模 な産地市場にまで普及を目指すものです。

 HACCP方式は米航空宇宙局(NASA)が開発した食品などの品質管理 システムで、従来の安全性検査が出来上がった製品だけを対象としていたのに 対し、原材料の生産から製品が消費者の手に渡るまでの各段階で安全性をチェ ックする考え方に基づくもの。各市場でも安全性確保に対する関心は高まって いますが、具体的な段階にまでは踏み込めていない実情にあり、そのため県が HACCP方式を取り入れた品質管理マニュアルを作成、それを基に各市場で 現場に合うやり方を整備することになります。

 チェックポイントは、@入荷時、A卸売市場での保管時、B販売後の保管 時(仲卸など買受人)、Cパッケージ、加工時―の各段階。それぞれ品物の 状態や施設・環境の衛生面を確認するのに加え、現場職員の健康管理や衛生 作業も徹底します。まずは、浦和、大宮など10ヶ所の基幹市場が対象ですが 、小規模な市場にも順次導入を目指すそうです。

 なお当社でも食品工場を中心にHACCPシステムの導入支援をはじめ 、昆虫相調査や超音波発信装置(キャッツウェーブ)の設置による防鼠を 主体とした防虫防鼠管理などトータルに衛生管理をサポートしております ので、ぜひご利用下さい。

資料:埼玉新聞、平成11年5月3日号  

           衛生技術研究所 関口 和弘


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