厚生省では、最近の水質 問題としてO-157およびクリプトスポリジウムなどの感染性病原微生物や有 害化学物質などがあげられていることから、より安全な水道水を確保してゆ くための対策として、今年度の水道水施設整備の計画で、高度浄水施設整備、 地震・渇水時にも対応可能な強度の水質施設整備、水道水源での水質監視の 強化などの施策を実施していくことを検討しています。中でも特に有害物質 対策に重点がおかれ、高度浄水施設設備では、異臭味被害、クリプトスポリ ジウム等の感染性微生物健康被害、ヒ素や四塩化炭素による水質汚染の被害 防止、また、水道水源の水質対策管理の強化としては、ダイオキシン類、内 分泌かく乱物質などの環境汚染問題への対策の検討、測定・監視システムの 開発があげられています。

 一方、地震・渇水時における水道水の確保対策では、渇水時でも安定的 に水道水源の確保事業を促進してゆくこと、近隣自治体での重複投資をし ないよう水道施設設備の広域化、緊急時の給水拠点の確保として配水管を 利用する貯留施設や配水池容量の増大化など事業費の充実、ライフライン 機能の強化などがあげられています。

                                

資料:化学工業日報、平成11年4月16日号

環境分析センタ− 石澤 牧子



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