環境庁はこのほど、有害 物質のジクロロメタン(塩化メチレン)を使ってハイテク部品の洗浄などを 行っている施設を、水質汚濁防止法上の「特定施設」に追加し、排水規制を 強化する方針を固めました。これは、ジクロロメタンが発がん性の疑いが強 いトリクロロエチレンなどの代替品として使用量が増え、地下水などの汚染 の原因になっているためで、中央環境審議会の答申を得て近く同法施行令を 改正、1999年度中に排水規制を開始する考えです。
特定施設に追加するのは、ジクロロメタンで機械部品などを洗浄する「洗 浄施設」と、洗浄後のジクロロメタンを蒸留処理する「蒸留施設」です。
特定施設に指定されると排水中の濃度に排水基準が適用され、超過した 場合、罰則の対象となります。
また、同庁は同物質を汚染物質の排出届け出を義務付ける今国会提出予 定の「環境汚染物質排出・移動登録」(PRTR)法案の対象とする方針 です。
資料:日本工業新聞、平成11年1月25日号
化学工業日報、平成11年1月25日号
分離分析課 加藤 美枝
下記の記事をご希望の方は、ご連絡ください。 (編集室 佐藤)
Copyright (C) Naitoh Environmental Science Co., Ltd.