県環境衛生部は、生殖器能に悪影響を及ぼすとされる内分泌かく乱物質 (環境ホルモン)について県内の汚染状況を把握するため、98年内に初の 実態調査に乗り出しました。

 今回は、大気について県内で製造・使用される量が多く、しかも測定手 法の確立されているフタル酸ジ‐2-エチルヘキシル、フタル酸ジ‐n−ブ チルなど5物質の調査を12月21日に実施しました。 調査地点は、一般環境として入間、春日部、秩父、加須、深谷の5市に加え、 沿道調査として鶴ヶ島ジャンクションの計6地点。

 河川調査は1月13、14日に行われます。対象は、農薬として使用されるヘキ サクロロベンゼン等の35物質と、ビニール、プラスチック製品などに含まれる ポリ塩素化ビフェニル(PCB)類など19物質です。

 調査地点は利根川水系の小山川、中川、元荒川、綾瀬川と、荒川水系の赤 平川、芝川の計6地点で、全54物質について調査が行われます。

 なお、農薬以外の物質の調査では、合成洗剤に含まれる物質の「環境への 出方」の違いに配慮し、福川、横瀬川など13河川の14地点で実施されます。

 今回の調査の結果は国が行う毒性調査状況と併せて3月中に取りまとめ、 今後の対策づくりに役立てられる方針です。 るものです。

 

                               


資料:埼玉新聞、 平成10年12月19日号

分離分析課 鈴木 聡子


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