埼玉県は9月7日、 浦和市の埼玉会館で98年度の第1回産業廃棄物資源化等可能性調査 研究会(委員長; 細見正明東京農工大教授)を開催しました。

 昨年度は松屋フーズで排出される汚泥や動植物性残さを処理業者 で堆肥化等の後に農業で再利用するモデルシステムを組みましたが 、今年度は同社工場内に生ごみ発酵機を置いて動植物性残さを自ら 堆肥または肥料化し、肥料メーカーである片倉チッカリンが製品の 品質管理や適正商品を生産するための指導を松屋フ−ズに行い、製 品を農協を通じて農家に出荷するシステムを構築するものです。

 また新規の取組みとしてイトーヨーカドーグループで豆腐等を生 産するアイワイフーズについて、排出された「おから」を乾燥の後 に飼料として有効利用するモデル事業を実施し、豚6頭に乾燥おか らを他の飼料と共に毎日1頭あたり、0.75 kg づつ100日間与え、 有効性を調べます。

 乾燥おからの飼料的価値と市場調査を行うのが目的で、おからの 飼料分析や重金属分析も行います。同社の工場から出る廃水処理汚 泥の肥料化についても、肥料化のための廃水処理技術の開発や肥料 関係者へのヒアリングを行います。県は今年度のこの事業では動植 物性残さのほかに廃プラスチック類の資材化についても検討を進め ます。            

資料:廃棄物新聞、9月21日号 

            環境分析センター 石澤牧子


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