中央環境審議会(環境相の諮問機間)から6月24日、川底や湖底、海底の泥や砂に 含まれるダイオキシンの濃度の環境基準値を、泥など1グラム当り150ピコグ ラム以下とする報告書が答申されました。 それにより、環境省がダイオキシン 類特別措置法に基づき、7月にも水底ダイオキシンの環境基準を告示、管理者な どに義務づける予定となりました。
水中のダイオキシン濃度の基準値は、既に1リットル当り1ピコグラム以 下に定められており、今回の基準値は水底のダイオキシンが巻き上げられて水 中に溶け出してもこの値を超えないよう設定されたもの。この基準値を超えた 場合は、汚染区域を浚渫するなどの対策を汚染管理者や国、自治体などの管理者 に求めることになります。
なお、水底以外の環境基準値としては、すでに大気は1立方メートル当り0. 6ピコグラム以下、土壌は1グラム当り1,000ピコグラム以下と設定されています。
資料:6月25日付 日本経済新聞、p.38
環境企画課 永井 絢子
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