環境省は「環境報告書」の指針 (ガイドライン)を5年ぶりに改定しました。環境報告書は企業などが環境保全に関 する自主的な取組みを公表するために作成するもので、環境負荷低減に向けた方針、 計画やその成果などが盛り込まれています。これを公表することで、企業は積極的に 環境に配慮した取組みを行うようになり、消費者や投資家、取引先、地域住民などの ステークホルダー(利害関係者)から適切に評価されるようになります。しかし、環 境報告書の作成の取組みは、一部の大手企業に先進的なものが見られるだけで、作成 に当っての原則や記載することが必要と考えられる項目等を適切に示すガイドライン が求められています。
今回のガイドラインは、環境報告書を普及させるとともに、共通の物差しを提示す ることを通じて報告書を適切に評価できるようにするのが狙いです。主な改善点とし て次の2点が挙げられます。
1)環境報告書の基本的要件や原則、信頼性確保に向けた仕組みなど、環境報告書の あり方についての記述を追加。
2)事業活動により発生する環境負荷やその対策(環境パフォーマンス)を的確に把握 するため、別途、指標も策定。
今後環境省では、このガイドラインが事業者と情報の受け手の双方で活用されてい くよう普及に努める予定です。
資料:平成13年2月2日付 日本工業新聞
元素分析課 岡田 光代
2001陽春講演会のご案内
先般ご案内しました講演会の申込み受付を開始致しました。
多くの皆様のご参加をお待ちしておりますので宜しくお願い申し上げます。
記
日時 4月16日(月) 講演会 15:00〜16:30 懇親会 16:45〜18:30
テーマ1: 「土壌・地下水汚染の対策と動向」
講師 和歌山大学システム工学部 教授 平田健正先生
テーマ2: 「21世紀の事業経営に求められる環境経営システム」
講師 (株)環境マネジメント研修センター
研修部部長 向井常雄先生
テーマ3: 「食品衛生における HACCP の考え方」
講師 (社)日本食品衛生協会 技術参与 小久保彌太郎先生
詳しくは「2001陽春 講演会のご案内」をご覧下さい。
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