成田空港 で昨年1年間に発着した航空機のうち、66機(国内外)を対象とした、飲料水の 水質調査結果が厚生省から報告されました。調査は、機内のボトル水やタンク 水などの味、臭気、一般細菌数、大腸菌群の有無について行われました。その 結果、タンク水では228検体中58検体(航空機29機)が一般細菌数などで不適切 となり、また、55検体(同28機)でWHOの基準値「一般細菌数 500 個/ml 以下」 を上回っており、大腸菌群が検出されたものも1検体ありました。ボトル水で は、13検体中(同13機)3検体(3機)で、一般細菌数が不適切となっています。こ れらの調査結果から、機内飲料水の約1/4がWHOの水質基準を満たしていないこ とが判りました。

 今回の調査結果で成田空港検疫所では、一般細菌数については、直ちに健康 への影響はないとしていますが、基準を超過した航空会社に対して、フィルタ ーや水の交換頻度を高くして衛生状態を改善するよう指導しました。

                           

 資料: 日本経済新聞 平成11年7月14日号

衛生検査課 松本 かおり


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