エ. 蒸気の吸入摂取
(蒸気暴露量)=(蒸気濃度)×(呼吸量)× (吸収率) × (暴露頻度)/365
単位 | 内容 | ||
蒸気暴露量 | 蒸気の吸入による経気採取量 | pg-TEQ/day | |
土壌濃度 | 土壌粒子中のダイオキシン類の含有量 | pg-TEQ/g | |
蒸気濃度 | 蒸気態の年間平均濃度 | pg-TEQ/m3 | 大人: 6.5×10-6×(土壌濃度) |
子供:1.3×10-5×(土壌濃度) | |||
呼吸量 | 呼吸量 | m3/day | 大人:15 |
子供: 6 | |||
吸収率 | 吸収率 | ― | 100% |
暴露頻度 | 日数で表した年間の暴露頻度 | day | 365 |
暴露リスクの算定
(生涯の1日平均暴露量)
=[(子供の1日当りの暴露量)×6+(大人の1日当りの暴露量)×(暴露期間−6)]÷70(年)×50(kg)
土壌中のダイオキシン類に関する検討会の中間取りまとめによると、
現時点において対策をとるべき土壌汚染の暫定的ガイドライン値を1000
pg-TEQ/g とすることを提案しています。
理由: 「健康リスク評価指針値」を5 pg-TEQ/kg/day とすると、一般的
な生活環境を想定した場合の食物、大気および水を通じた平均的な暴露量
は 0.3〜3.4 pg-TEQ/kg/day と推定され、その差は 4.7〜1.6 pg-TEQ/kg/day
となる。このうち最小の値である1.6 pg-TEQ/kg/day と、土壌由来の暴露の
可能性を最大に見積もった推定量 0.97 pg-TEQ/kg/day とを比較しても小さ
いと評価される(土壌由来の暴露量では、土壌中の濃度を1000 pg-TEQ/kg/day としている。(暴露期間70年))。
一般的な生活環境からの平均的なダイオキシン類暴露の状況の推定
a)食物 | 大都市地域 | 中小都市地域 | バックグラウンド地域 |
a)食物 | 0.26〜3.26 | 0.26〜3.26 | 0.26〜3.26 |
b)大気 | 0.18 | 0.15 | 0.02 |
b)水 | 0.001 | 0.001 | 0.001 |
d)土壌 | 0.084 | 0.084 | 0.008 |
合計(a+b+c+d) | 0.52〜3.53 | 0.50〜3.50 | 0.29〜3.29 |
土壌を除く合計(a+b+c) | 0.44〜3.44 | 0.41〜3.41 | 0.28〜3.28 |
資料: 環境庁水質保全局 土壌農薬課提供、平成10年11月17日付け 広報
技術監理室 瀬田 洋一郎
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