工業 技術院では廃棄物固形燃料(RDF: refuse derived fuel)の適切な利用を 確保するためにJIS化の検討作業を続けており、昨年末までに品質に係る 標準情報(TR: technical report)と試験方法の規格案をまとめました。 品質としては、総発熱量平均値3,000 kcal/kg 以上、全塩素分や金属含 有量などは試験による含有量を表示することなどが定められています。
今回の品質に係るTRは JIS 規格に先駆けて定められた中間報告に当た るもので、RDFの形状・品質・塩素や金属の含有量などのほか、適切な燃 焼条件が記されています。また適切な燃焼施設と燃焼条件については TR の付属書に規定されます。RDFの包装や容器、送り状に寸法、その他の各 種特性、原料の組成比、消石灰等添加率、製造業者名、製造年月日なども 表示します。
一方、サンプリング方法と各種特性の試験方法については、今回JIS規 格案が打ち出されました。今後さらに品質と試験方法のそれぞれで試験 や検討作業を重ね、最終的な規格が決定される予定です。
資料: 廃棄物新聞、平成11年2月22日号
環境分析センタ− 石澤 牧子
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