ダイオキシンの排出規制実施・円滑化に向け、環境庁がマニュアル作成へ
環境庁は大気中や焼却炉などの排ガス中に含まれるダイオキシンの測定方法
などを示したマニュアルを作成、地方自治体に近く配布することを決めました
。マニュアルに基づいた手法で測定・分析をしてもらうことで、今年十二月か
ら始まるダイオキシン排出規制が円滑に行われるようにするのが狙いです。こ
の排出規制では、都道府県が常時、大気測定を行い、許容濃度を超えるダイオ
キシンが検出された地域があった場合、さらに周辺の廃棄物焼却炉を調べて、
排出を監視します。ただ、ダイオキシンの測定には高度な技術を必要とするた
め、同庁はマニュアルで測定の手順を具体的に示し、全国での測定精度が一定
の水準になるよう配慮することにしました。
同庁はダイオキシンに関するデータの信頼性を確保するため、市町村や民間
などが独自に実施する測定も、このマニュアルに基づいて行うよう要請してい
く考えです。
資料:日刊工業新聞、 平成9年9月3日号
クロマト研究室 高橋
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