厚生科学審議会生活環境水 道部会で検討が進められている「水道水質基準の見直し」の中で、「微生物」についての検討案が 報告されました。

現在、汚染指標として用いられている「大腸菌群」は、環境水中での増殖や土壌由来のものもあ り、糞便汚染の指標としての精度が問われていました。一方、「大腸菌」は外界での増殖もなく、 また、クリプトスポリジウムの暫定対策指針でも指標菌とされていることなど、以前から糞便汚 染の指標菌としての高い評価がされてきました。このような知見から、微生物において大腸菌群 の代替指標として、大腸菌を検査項目としていく方向が示されました。

 また、クリプトスポリジウムについては、試験水量の多さや顕微鏡での同定が困難なことなどか ら、水質基準は設けずに、原水の汚染状況に応じた適切なろ過操作を加えていく方針が示されま した。

資料:11月11日付 日本水道新聞、1面

衛生検査課 松本かおり


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