厚生労働省の研究班の調査 により、水道水の中から基準が現在ない農薬が20種類検出されました。これは来年度の水質基 準改定に向けて水道水中の農薬を調査した結果わかりました。対象は、以下に示すものです。

・ 水質基準などで水道水で規制されている農薬45種類。
・ 環境ホルモンの可能性がある農薬。
・ 世界保健機関(WHO)でガイドラインを策定しようとしている農薬。
計117種類。

上記の調査は水道を管理する全国約11,000事業体の中から抽出された12事業体で実施され たものです。

調査の結果検出された農薬20種類は、水道水としての基準が設けられてなく、またその殆ど は、@生産量が多く混入しやすい、A水に溶けやすい、B毒性が強い−などの特徴をもつもので した。環境ホルモンの疑いがある農薬では3種類が検出されています。

検出された農薬の種類は、水田雑草の種類および成長速度の違いにより、地域によって偏り がありました。

最近の農薬は既製のものを組み合わせることにより作成されたものが多く、これらは分解 しにくくなります。そのため、これだけ検出されたと考えられます。今回検出されたレベルで は健康に問題はないようですが、水道水として継続的に使われることを考慮すると、厳しい規制 が必要となります。厚生労働省が10年振りに実施する水道水の水質基準改定に影響を与えそうです。

資料:7月7日付 産経新聞

環境技術課 坂田 旭子


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