国土交通省は下水処理場にたま る汚泥のリサイクルや下水道処理水を河川に戻して環境を改善するために、下水道法改正を視野に入れた 検討を始めました。次期通常国会に改正案を提出するほか、2003年度からスタートする下水道整備5ヵ年 計画に反映させる考えでいるようです。

最終処分場の容量が少なくなっている現状を受けて、国がリサイクルの基本方針を作成し、都道府県 が関係市町村の意見を聞いて汚泥を減量化する計画を策定する制度を創設しました。さらに、再利用の基 準を作成し、技術開発も進めてゆくそうです。

また下水道処理水の河川への還元では、流域別下水道整備総合計画に河川流域のどの位置から処理 水を戻して河川の流量を確保したり、水質を改善するかを新たに盛り込めるようにする方針です。

さらに河川と下水道で分断している水の循環を復活させ、都市部を中心に水と緑のネットワーク作り を目指し、下水道法の目的に環境保全を盛り込むことも考えているそうです。

資料: 5月27日付 埼玉新聞、p. 3 

環境計量課 竹下 尚長


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