厚生労働省から、平成11年度にお ける「簡易専用水道及び飲用井戸等に係る衛生管理状況」が明らかにされました。その結果、小規模貯水 槽水道において、施設数が前年度から約2万施設増加(11年度は726,676施設)したにもかかわらず、検査実 施施設数は約100施設(同24,798施設)しか行われず、かなり低い検査率となりました。また、検査を実施し た施設においても、半数近くの11,988施設(48.3%)で何らかの不適合を指摘されています。

 最も多い指摘事項は、書類の整理保存(23.0%)で、施設本体では受水槽のマンホールの状態(13.2%)、 受水槽内部の状態(13.1%)、水槽の周囲の状態(12.1%)、高置水槽のマンホールの状態(同)等が指摘さ れています。また、水質検査では残留塩素での指摘が数値は低いものの続いている状態です。これらの 状況からも、小規模貯水槽水槽での衛生管理のさらなる強化が望まれます。一方、簡易専用水道でも検査 実施率が85.6%、不適合の指摘は41.9%に及んでおり、小規模貯水槽水道同様に衛生管理の強化が必要で あるといえます。今後は、法改正によって関与が可能となった水道事業者と設置者および衛生行政部局の 3者間一体化での衛生管理の徹底が重要となってきます。

資料:8月20日付 日本水道新聞

衛生検査課 松本かおり


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