環境庁は来年度施策にお いて、PCB処理施設の整備を行うとともに、中小企業の処理費用軽減の ためのPCB基金を創設する方針を明らかにし、処理施設の設備と処理費 用負担軽減からなる総合的なPCB処理体制の確立を目指すそうです。
PCB廃棄物の処理費用は通常の廃棄物に比べて相当高額にならざるを 得ないうえ、中小企業については必ずしも早急に処理されず、高圧トラン ス・コンデンサなどはこのまま引き続き保管する状況が予想されます。そ の結果すでに保管しているPCB廃棄物の一部に不明や紛失が生じていま すが、さらにその状況が悪化し、環境汚染が進行してゆくことは避けられ ません。そのため、10年をめどに処理する場合には処理費に一定の助成を 行うことにより、早期処理を促進するとしています。
資料:1月6日付 化学工業日報
分離分析課 竪山 由美
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