いわゆる環境ホルモン判 定へ試験法を研究: 環境庁
 環境庁はさまざまな化学物質が環境ホルモンとしての作用を持つかどうか 判定する試験方法の研究に取り組みます。これにより効果的な試験方法を確 立し、化学物質の危険性評価に活用する予定です。専門家で構成する同省の 内分泌かく乱物質問題検討会が3年がかりで研究に取り組みます。乳がん細 胞を使う判定法など一部で有望視されている手法を検討するほか、独自の 手法の開発にも挑むそうです。[日経産業]

化学品審議会試験判定部会の文献評価報告
 化学品審議会試験判定部会の内分泌かく乱作用検討分科会では環境庁が 内分泌かく乱作用の疑いがあるとしてリストアップした67物質のうち、国 内で使用されていない物質を除いた 40 物質を対象に文献評価を進めてい ます。
 このほど同分科会が開催され、内分泌かく乱作用が疑われている化学物 質のうち、4‐ニトロトルエン、アジピン酸ジエチルへキシル、フタル酸 ジ‐n‐ブチル、フタル酸ジ‐2‐エチルへキシルの4物質について国内外 の文献評価結果が報告されました。4物質とも何らかの生体異常が認めら れるものの、これが内分泌かく乱作用によるものなのか十分な化学的知見 は得られていないとしています。
 これまで9物資について中間報告を行い今回の4物質と併せて13物質の 文献評価を完了しています。次回の分科会ではノニルフェノールとビスフ ェノールAの2物質について審議します。[化学工業日報]  

 資料: 8月8日付 化学工業日報、
8月18日付 日経産業新聞

   分離分析課 金子 圭介   


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