改正建 築基準法のうち建築基準の性能規定化は、施行令、告示が6月1日に施行され たのに引き続き性能評価機関、形式適合認定機関も指定され、いよいよ新たな 制度が動き出すことになりました。性能規定化の導入に伴い性能向上の取組 みが促進されるとともに、型式適合認定で新技術、工法がより普及しやすく なります。これに伴い、旧法の仕様規定は性能基準を満たす例示仕様に位置 づけられ、性能規定と例示仕様の2本立てで運用することになります。

 また、新たに性能規定の基準に適合する設備などの形式を認定する「形式 適合認定制度」と型式認定を受けた製造業者を認定する「型式部材等製造認 定制度」が創立されました。型式認定品は建築確認、検査での審査を簡略化 し、認証製造者が製造する部材などは型式適合品とみなすものです。

 性能規定は施行令で各分野ごとに「技術的基準」として定められました。 また、例示仕様は告示などで「構造方法」として定め、ともに6月1日に施 行されました。型式適合認定と型式部材等製造者認定については6月16日 に 財団法人 日本建築センターなど3機関を指定し 現在までに合わせて 6機関を指定しています。

 屎尿浄化槽については、 汚物処理性能に関する技術的基準を定め、旧法 の告示を移行させて例示仕様を定めました。例示仕様からは単独処理浄化 槽の仕様を原則として削除しています。 建築設備の基準見直し(2)屎尿 浄化槽について(令第31条第2項、令第32条及び告示第1465号関係)改正法 により、屎尿浄化槽の汚物処理性能について性能規定を定め、屎尿浄化槽は 仕様規定(昭和55年建設省告示第1292号)に適合しているもの又は性能規定 に適合することについて建設大臣の認定を受けたもののいずれかとするこ ととされたことを受け、汚物処理性能に関する技術的基準を定めるととも に例示仕様を定めたものです。

資料: 7月25日付 設備産業新聞

 環境調査課  関根 利康


コンテナ・記事目次へ


Copyright (C) Naitoh Environmental Science Co., Ltd.
webmaster@knights.co.jp