清水嘉 与子環境庁長官は、近年急増している野外焼却に起因する悪臭苦情に対応す るため、中央環境審議会に対して悪臭防止対策の強化のために講じるべき方 策のあり方について諮問を行いました。環境庁では4月中にも答申を得たの ち、悪臭防止法改正案を今次通常国会に提出し、これまでに住宅集合地域に 限定されていた屋外焼却禁止の措置を「前面禁止措置」とするほか、新たに 事業者の責任も付加させる方針です。
改正案では、合成樹脂、合成ゴム、廃油、その他化学品、皮革などの屋外 焼却に関して、これまで住宅集合地域に限定されていた禁止措置を全面禁止 とするほか、地方自治体に定められていた悪臭防止対策の責務が事業者にも 適用される見込みです。
環境庁では法律改正によって、とくに深刻な問題となっていた産業廃棄物処 理事業者による違法な野外焼却を防止していきたい考えのようです。
資料:平成12年2月16日付、化学工業日報
なお、野焼問題に関しては、先月分ニュースコンテナーにも関連記事が収載
計測課 磯貝 宜宏
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