神奈川県企業庁が平成10年度水道事業予算案を発表しました。この 中でクリプトスポリジウム対策としての膜施設導入や高度浄水処理実証プラ ント建設、施設の耐震化など問題が表・化している事業については、着実に 推進を行い安全でおいしい水の供給に力を注ぐことになりました。

 すでに厚生省全国生活衛生主管課長会議で水道事業関連では「地方の生活 基盤となる簡易水道の整備・近代化」、「安全で安心できる生活を支える水 道の整備」などの主旨と概要について説明があり、水道水質の衛生確保にお ける「水道水質管理の強化」、「水道水源の水質保全対策の推進」、「クリ プトスポリジウムの対策」の対策強化について示唆されましたが、このよう な動きの中、神奈川県においてもより安全で高品質な水道水を求めるニーズ に応えるため、寒川浄水場に高度処理実証プラント建設を開始するほか、ク リプトスポリジウム予防対策が必要な小規模水源について、膜ろ過施設を10 年度中に3ヵ所  

@ 底沢(日処理能力 450m3)
A 鎌沢(日処理能力 650m3)
B 和田(日処理能力 250m3)

で整備する予定です。

  なお、1月30日厚生省開催の「全国生活衛生主管会議」では、各関係行 政の周知・取り組み、都道府県下事業体への指導徹底等が要請されました 。水道環境関連では平成10年度予算にも反映させた「地方の生活基盤となる 簡易水道の整備・近代化」、「安全で安心できる生活を支える水道の整備( 微生物対策の推進等)」などの趣旨概要説明(水道整備課長)があり、「ク リプトスポリジウム対策」の動向の説明と共に対策強化が示唆されています 。

                   

                               


  資料:日本水道新聞、平成10年2月16日号、全水協、2月15日号

衛生検査課 青木

                


コンテナ目次へ



Copyright (C) Naitoh Environmental Science Co., Ltd.
webmaster@knights.co.jp