環境庁は、全国の主要湖沼・海域について平成8年度の水質汚濁の状況 をま とめました。それによりますと、まず健康項目については、平成5年 3月に環 境基準が改正されたのに伴い同年度から新たな環境基準にそって 評価を行って いますが、環境基準を超える測定地点は、全国5,513地点のう ち39地点、達成 率は99.3%でした。

一方、生活環境項目については、有機汚濁の代表的水質指標である CODで 見ると、環境基準の達成率は、湖沼で131水域のうち42.0%、海域 では586水 域のうち81.1%となっています。また、全窒素,全燐の達成率は、 湖沼で47.1%、 海域は54.2%になっており、ここでいえることは、湖沼等の 閉鎖性水域におい ては、環境基準の達成率が依然低い状況になっています。 これらは、生活排水の流入が汚染の原因であることから、下水道整備など 生活排水対策が急務とさ れています。

  また、湖沼の水質汚染は平成6年度の渇水の影響で、環境基準の達成 率が大 幅に低下。平成8年度の達成率は前年に比べて2.5ポイント改善したも のの、河 川や海域に比べて達成率は低い状態が続いています。年平均のCO D値が高か ったのは手賀沼(千葉県)、佐鳴湖(静岡県)、印旛沼(千葉県)の順 で、平成7年度と 変わりませんでした。

 

資料:環境庁報道発表資料(平成9年12月16日付)、日本経済新聞 、同日号

環境分析センター 内田


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(編集室 佐藤)

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