デンバ−サミット「淡水」への取組み宣言 児童の安全性を強調  米国デン バーで開かれていた主要国首脳会議は、ロシアを含む8カ国首脳によるサミッ ト宣言などを採択して3日間の日程を終了しました。

 サミット宣言文(環境 淡水問題)  世界の多くの人々が安全な水にアクセスできない状態にある。人 、産業および農業の廃棄物の増加により、水質が低下し、生態系や人、特に児 童の健康や安全に悪影響を与える可能性がある。国連環境開発特別総会は、持 続可能な開発に関する国連会議(CSD)に対し、実際的行動計画を立案して水 の効率的使用の促進、水質および衛生の改善、技術開発および能力作り、国民 の意識ならびに制度の改善を含む淡水に関する問題に取り組むよう呼びかける べきである。これらの目標を達成するために、我々は、淡水の問題に関する二 国間および地域の協力を促進し、この分野での我々の取組みを調整し強化する ことで一致した。

 また、「児童の環境衛生」として、児童が環境の脅威に対し て弱い立場にあることから、環境リスク評価および基準設定の作業の対象に明 示 的に児童を組み込むとともに、安全な飲料水の提供などのために協力して取り 組むことも宣言しています。これは5月に開かれた米国環境保護庁(EPA)主 催の先進8カ国環境大臣会議で採択された環境汚染による子供の健康への影響 についての宣言を反映したものです。同宣言では、先進各国が行っている大気 や水質、化学物質などの規制を、大人を対象にした基準から、環境影響を受け やすい子供を対象とする基準に見直すことを盛り込んでいたものです。

 

資料: 日本水道新聞、平成9年6月30日号

衛生検査室 向井


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