建設省 はこのほど、浄化槽の性能評価方法原案をまとめました。これは建築基準法の 改正で現行の構造規定が性能規定に移行することに対応したもので、性能評価 に実験設備などによる評価試験を導入して評価精度を高めるとともに、試験は 客観性を確保するため第三者機関に実施させるもの。また、性能評価のフロー 、試験の設定条件、試験内容、試験期間、評価方法などを明らかにしています 。建築基準法改正案は今国会へ提出され、浄化槽の性能評価方法は、改正後に 施行令と告示で整備される見込みです。
性能規定化では素材、仕様、規格を詳細に指定する構造規定から、一定の性能 を満たせば多様な材料や設備、構造方法を採用できることとするもの。性能規 定化に当たっては性能項目、性能基準を明示するとともに、検証のための試験 方法、計算方法を整備します。
浄化槽の性能規定化については、建設省建築研究所と社団法人 型式浄化槽 協会が 平成7年度から検討を進め、このほど原案をまとめたもの。原案では 安定した実験条件での実験実施と評価試験の第三者機関による実施を柱として います。
資料: 設備産業新聞 98年6月2日号
技術調査部 関根
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