環境省の調査によ り環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)とされるノニルフェノールの濃度が高い水域に 生息するコイ(雄)の血清から、ビテロジェニンが検出されたことがわかりました。ビ テロジェニンは卵黄蛋白質前駆体で、通常、雌にしか出来ません。既に実験で判明して いるノニルフェノールの環境ホルモン作用が自然環境で確認されました。
環境省では、「コイは水底の泥を食べるため、泥に蓄積したノニルフェノールが影 響した可能性がある」としています。調査対象は、以下の3地点で捕獲したコイとしまし た。
・ ノニルフェノールの水中濃度が高い石津川(大阪府)
・ 中濃度の印旛放水路(千葉県)
・ 低濃度の手賀沼(千葉県)
調査の結果、ビテロジェニンが石津川の40%、印旛放水路の53%の雄のコイ から検出されました。低濃度の手賀沼のコイからは検出されませんでした。
資料: 10月8日付 日本工業新聞、9面
環境技術課 坂田 旭子
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