月に施行されたPCB特別措置法に 基づき、処理施設が稼動する2005年をめどにポリ塩化ビフェニル(PCB)の処理を始める環境事業団は、9月 上旬に PCB の処理技術や安全処理を審議する常設の検討委員会を設置します。

 PCBは電気絶縁性がよく、化学的に不活性なところからかつて絶縁油や工業用資材として多用され、呼吸 器障害、神経内分泌障害、脂質代謝異常などが指摘されています。PCB措置法は環境事業団が2005年までに関 東、近畿など全国数カ所に処理施設を整備と処理を実施することを定めたものです。

 検討委は PCB 処理技術や技術の評価手法、処理に際しての環境安全対策、作業者への暴露の防止問題や情 報公開のあり方などについて審議し、具体策を事業団へ答申することになっています。

 今回の焦点としては、PCB そのものよりも保管容器や感熱紙の処理で、環境事業団は容器などの PCB を抜 いた後での洗浄や、作業者の暴露防止などの課題があり、技術的な課題も多いとしています。

 環境事業団では検討委からの答申を受けて対策を決め、2015年までに処理を終える枠組みを決めています。

資料:8月2日付 日本工業新聞

分離分析課 伊藤 博


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