環境庁と厚生省は21日合同会 合を開き、人が一生の間にダイオキシンを摂取しても健康に悪影響を及ぼさな いとする耐容一日摂取量(TDI)を体重1キロ当たり4ピコグラム(pg)とする報 告書をまとめました。今回のTDI見直しは、98年5月にWHOが従来の10ピコから 1〜4ピコへ大幅にTDIを引き下げたことから、環境・厚生両省庁で値の統一と 見直しを行ったもの。今回まとめられた報告書では、TDI算出の基本的な考え 方として、WHO専門家会合が採用したものと同様の指標、検討結果を用いてい ます。また、感受性の高い胎児期の暴露の影響を指標としています。しかし、 ヒトのダイオキシン摂取経路で最も大きい食事面の問題については、実質的に TDI算定の検討範囲外としました。
環境庁では今回のTDI改定を受けて、6ヶ月以内に大気環境指針を見直し、環 境基準の設定を行うとしています。また水質、土壌についても環境基準の策 定に乗り出すほか、厚生省でも廃棄物焼却炉の基準について検討を行ってゆ くものとみられています。
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資料:日本経済新聞 平成11年6月21日号、
化学工業日報 6月22日号、
日刊工業新聞 6月22日号
クロマト研究課 須永 晃央
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