肺炎の原因となるレジオネラ菌が繁殖する可能 性が指摘されている「24時間ぶろ」の問題で、製 造・販売業者43社でつくる「24時間風呂協議会」 は10日、「この程度なら安全とみられる」とする 自主基準をまとめること、また広告表現を自主規 制することなどをきめました。同協議会幹事は、事 故例がない段階での通産省の通達、発表に遺憾の 意を表明しましたが、消費者に心配をかけないた めに対策を打ち出すことにしたと述べています。

同協議会では、安心して使える水質として、厚生 省の「レジオネラ症予防指針」に沿い、「湯百ミリ リットル中のレジオネラ菌を1万個未満に抑える」 との基準を設定し、各社はこれを基準に、出荷前の 試験や販売後のモニタ−試験を徹底するとしてい ます。

通産省は学者らの意見を聴いて指針ができない かを検討中ということです。

愛知医科大・薮内英子客員教授の話: 自主的に基準を設けることは評価できます。しか し、どれくらいの量の菌で肺炎などに感染するか、 今は一切分かっていません。厚生省は冷却塔の基 準で百ミリリットル中に100個未満を「望ましい」 としており、自主基準の百分の一。できるだけ少な い方がいいし、本来は菌が検出されないようにす べきです。

資料:産経、朝日、日経、各紙2月11日号

衛生検査室 向井


コンテナ目次へ



Copyright (C) Naitoh Environmental Science Co., Ltd.
webmaster@knights.co.jp