先日宮崎県日向市の第3セクター温泉施設にお いてレジオネラ菌による死者6人を出す集団感染症が発生しました。この事例を受け埼玉県では8 月21日レジオネラ菌の感染防止を強化すべく、公衆浴場等の立入検査を実施することにしました。 県内には許可施設として公衆浴場が約690個所、旅館業が1,140個所あり、感染事故の発生率が高 い循環式浴槽を使用している施設を中心に検査・指導を実施していく方針です。

 一方、厚生労働省では全国にある約580の保健所すべてに、非破壊検査や医療分野で使用されて いるファイバースコープを導入することを決めています。これにより今まで不十分であった、 施設の配管内の状況を把握することが可能になります。配管内には、レジオネラ菌の繁殖場とな る藻やアメーバ等の付着している生物膜が形成されている場合が多く、実際に配管内を確認す ることは難しく、生物膜の除去が不十分でした。しかしながら、今回のファイバースコープの導 入によって、生物膜の除去の徹底を指導できるものと期待されています。2003年度は、123自治 体で計約150箇所での導入が予定されています。

資料:8月21日付 県政ニュース 「レジオネラ属菌による集団感染防止対策の徹底について」
(健康福祉部扱い) 8月22日付 埼玉新聞 18面

衛生検査課 松本かおり





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